技術者の父に憧れる
模型少年だった僕が、
「世界初」に成功するまで。
INTERVIEW - MAIN COPY -
INTERVIEW 01
父のワザの数々に
魅了され、
いつしか息子も
技能者の道へ。
とあるメーカーで技術者を務める父は、家電でも何でも直しちゃう人。だから我が家では、10年20年ずっと同じ掃除機や洗濯機を使うことが当たり前でした。ただ、中学高校と進むにつれて「お前の親父すごいな」とか言われるうちに、普通じゃないんだとようやく気付けたくらいです。確かに、僕がプラモデルをつくっていると「仕上げ手伝うよ」とスプレーでピカピカに塗装してくれたり、よくよく考えるとただ者ではない父。ものづくりが好きだった少年時代の僕にとって、いつしか「自分もあんなことができるようになりたい」という憧れの存在になっていました。そんな思いあって、トヨタ自動車で技能者になることを目指したのは自分にとっては自然なことでした。
INTERVIEW 02
丹精込めて
つくったものが
スポットライトを
浴びた日。
強くて軽いカーボンファイバー素材。燃費向上を目指すクルマに欠かせないものですが、僕が就職した10年ほど前は、その加工の難しさから今ほど普及が進んでいませんでした。配属後、僕が担当したのはそんなカーボン材料を加工する業務。当時は巧の技を持つ技能者が一つ一つ手作業で仕上げていました。僕も「やってみろ」といわれてヤスリなどの工具を使って挑戦しましたが、これがめちゃくちゃ難しい。外装にも使われるので、ヤスリの目を曲げず美しく仕上げなければいけません。悪戦苦闘の日々でしたが、自分が手掛けたクルマがモーターショーに展示された時の嬉しさは格別。その後も量産化技術の開発に成功するなど、ものづくりの面白さを味わうことができました。
INTERVIEW 03
ものづくり魂を
ぶつけ合い、
世界初の
技術開発に成功。
そして数年前からは「生産車両を設備からの指示により無人の状態で自走し次の工程へ行く」という新しい搬送システムの開発チームに参加。2023年、元町工場で世界初の実用化に成功しました(調べていただければニュース記事が出てくるはずです)。このプロジェクトを通じてさまざまな経験ができましたが、何より素晴らしかったのは「いいものをつくる」という目標の前には、全員が平等であるという方針のチームで働けたこと。新人ベテラン、高卒大卒、新卒中途などの来歴は一切関係ありません。意見を戦わせた末、皆と喜びを分かちあえた経験は一生ものの財産です。もちろん父にもメッセージアプリで報告しました。「すごいな!」と喜んでくれたので、次の帰省が今から楽しみです。
PROFILE
N.Rさん
山口県出身
夫婦+子ども2人の4人家族。当初はアルファードに乗っていたが、キャンプにハマりあれこれギアを買い揃えるうち、荷室が足りなくなったためハイエースに乗り換えた。「走るし広いしで最高ですよ、ハイエースは」
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